今回は無門庵について口コミを調査しました。
無門庵の閉店理由とは
無門庵は2019年4月14日に閉店しています。
同じ経営母体である『ファクトリーカミカゼ』も同様に閉店しています。
両方、正式な閉店理由は公表されていませんが、以下の理由があると考えられます。
理由1：建物の老朽化
理由2：時代の流れにそぐわなくなってきた
理由3：第3のビールによる売上の低下
理由1：建物の老朽化
無門庵は、1938年に『ホテル無門庵』として創業し戦後は米軍の宿として利用され、その後1991年に懐石料理店として再生されました。
閉店するまで、約81年が経過しています。
一般的な建物の耐用年数は25年～35年とされており、メンテナンスをしていたとしても建物の老朽化は進んでいたと考えられます。
設備面に関しても内装・電気・排水関係と耐用年数は異なりますが、飲食店はそれらをトータル的に見ても15年～20年程度と言われていますので、こちらの老朽化も深刻であったと考えられます。
81年も経過すると建物としての価値は無いと言っても過言ではないので、修理を行い経費をかけるよりも閉店した方が経費を抑えれると考えたのかもしれません。
理由2：時代の流れにそぐわなくなってきた
無門庵が開店した1991年は、日本経済が不況になった『バブル経済』が崩壊した時期です。
バブル経済が崩壊した日本は長い間、不況となり景気も低迷し、人々の暮らしも一変しました。
崩壊前は、懐石料理も一般の人も通っていたかもしれませんが、バブル崩壊後は就職氷河期もあり懐石料理店に通う人も減っていったと考えられます。
結果、懐石料理店より『100円寿司』や『ファミリーレストラン』などの値段が安価である大衆的なお店に行くように動きがシフトしていきました。
コンビニでも様々な種類のお弁当も購入できますので、これらの要因もあり懐石料理店が時代の流れにそぐわなくなってきた原因と考えられます。
理由3：第3のビールによる売上の低下
無門庵が開店したと同時に、同じ経営母体である『ファクトリーカミカゼ』も同様に閉店しています。
ファクトリーカミカゼは地ビール、今でいう『クラフトビール』を作っていました。
しかし、2003年に『第3のビール』が誕生する事でビール業界に新しいジャンルが生まれました。
第3のビールは既存のビールよりも安く味も良い為、好評でした。
メーカーとしては売上も上がり喜ばしいことですが、地ビールを作っているファクトリーカミカゼとしては大きな痛手であったと考えられます。
運営母体がダメージを受けたことで飲食事業撤退に舵を切った可能性はありますよね。
これらの要因が重なり、無門庵とファクトリーカミカゼは閉店に至ったと考えられます。
無門庵の跡地はホテル？
無門庵の跡地には、現在『オーベルジュ ときと』があります。
宿泊設備も整えており、オーベルジュ ときとでは客室に地下1300ｍから汲み出した温泉かけ流し露天風呂付きのバスルームや専用のスパトリートメントベッド・ミニキッチンを完備しています。
料理は国内外から集結した料理人が作っており、総合プロデューサー兼総料理長の石井義典さんを中心に、総支配人・料理長の大河原謙治さん・料理長の日山浩輝さんらが国内外から集結し、こだわりの料理を提供しています。
料理人の目利きで厳選された日本各地の食材を使用し、コースメニューは12品前後で構成されています。
職人の手捌きを間近に見れるカウンター席もあり、目で楽しみ・舌で味わう事ができます。