ハイラックスサーフですが中古でも高いですよね。今回は中古車が高い理由や評判について紹介します。
ハイラックスサーフの中古が高い理由
ハイラックスサーフが高い理由は「海外需要が高い」ためと考えられます。
ハイラックスサーフは1984年に登場し、その後、1989年に2代目、1995年に3代目、2022年に4代目が登場しています。
そして、2009年にランドクルーザープラドに吸収される形で生産終了となり、26年の歴史に幕を下ろしました。
そんなハイラックスサーフですが、中古車の市場価格を見てみるとまだまだ高い印象を受けます。
下記は2023年4月現在のデータです。
・初代 (1984-1989):新車価格は194.05~332.7万円
中古車平均価格173.9万円
・2代目(1989-1995):新車価格は221~337.7万円
中古車平均価格207.3万円
・3代目(1995-2002):新車価格は247.8~357万円
中古車平均価格183.7万円
・4代目(2002-2009):新車価格は247.8~357万円
中古車平均価格174.9万円
20〜30年落ち、10〜20万km走行車でも200万円前後と非常に価格の高い中古車が存在します。
これは、日本の車は海外では非常に丈夫であることが評価されており、日本国内だけでなく、世界各国でも高い人気を誇ることが要因と考えられます。
日本では第一線を退いたような車でも海外では重宝されることが多く、数々の中古車が海を渡り、多くの国々で再活躍しています。
最も多くの台数が輸出されているのはアラブ首長国連邦、その他にもロシア、ニュージーランドやチリなど、それぞれ全く違う地域に輸出されており、日本車の海外での人気が伺えます。
海外で人気の日本車ですが、海外には日本とは異なる理由から生まれる需要があり、特定の車種に人気が集まっています。
悪路も走れる四輪駆動
海外の多くの国では日本のように道路の舗装が進んでおらず、地域によってはキレイな道路を走る機会はほとんどありません。
そのため、凹凸の激しい荒れ地や砂地、水辺なども苦にせず走ることができる四輪駆動車の人気が非常に高くなっています。
パワー重視のディーゼル車
海外においては四輪駆動同様に、悪路を走るパワーがあるディーゼル車が高い需要を持っています。
輸出先の上位にある国の多くは、日本とは比べものにならないほど道路事情が悪く、また山地や谷など、高低差のある移動も少なくありません。
そのため車に求める要素の一つはパワーであり、軽油で強いパワーを生むディーゼル車は高い人気を誇ります。
電子制御車は不人気
日本車の中でも、修理が難しい電子制御車の人気は高くありません。
このように、輸出先の国で日本車に求められる要素は「頑丈なこと」と「修理しやすいこと」です。電子制御が発達した最新の車種は、故障した際に現地で修理することが難しい場合が多く、敬遠される傾向にあります。
多少古い形式で10万キロ以上走行しているような車であっても、構造がシンプルで修理しやすい車は非常に人気があります。
特にトヨタは世界最大級の自動車メーカーであることから知名度が高く、丈夫で長持ちする日本車のイメージを形作っている点から圧倒的な人気を誇っています。
ハイラックスサーフは、海外の悪路が多い土地でも非常に安定して走行できる点が評価されています。
年式による値崩れも少なく、日本で人気が落ちている旧型車でも、海外では非常に高値で取引される傾向があります。
以上がハイラックスサーフの価格が高い理由と考えられます。
ハイラックスサーフの悪い口コミ
海外で人気であるからと悪路を走る機会の少ない日本で、安易に購入してしまうと後悔する可能性があります。
口コミをみてみると「燃費が悪い。」「何十年も前のモデルとなるため細かいトラブルは多い。」「ハンドリングも今の車に比べると悪い。」「車に錆がある。」といったようなコメントがありました。
燃費は街乗りで平均7km/L前後、高速でも9km/L前後となっています。
ディーゼル車の燃料が軽油なのは嬉しい点です。
古い車なので、購入後に予想もしない修理をすることがありそうです。
2WDと4WDを切り替えるトランスファーの故障やシートベルトの劣化のため、購入後に交換されている人もいます。
箇所はさまざまですが、予想外の出費は覚悟しておかなければいけません。
他にも、車として走るには問題ないが、現代の車と比べるとハンドルの操作感覚が違う。
外観に劣化による錆がある、あるいは錆び始めてきた。
このように年式がネックになるコメントが多いように感じました。
車が古いということは、交換部品の残存量が少ないという点も注意しておいたほうが良さそうです。
ハイラックスサーフの良い口コミ
「丈夫で長い間乗れる」という口コミが多いです。
ハイラクッスサーフは悪路走破性の高い車に採用されることが多い、ラダーフレーム構造を採用しています。
ラダーフレーム構造を使用している国産車といえば、現在はランドクルーザー、ハイラックス、ジムニーくらいでしょうか。
ラダーフレームは衝撃に強く、仮に岩などにぶつかっても車のフレーム部分が無事であれば走行・修復が可能です。
そのことが関係しているのか、中古車でも程度の良いものが多いです。
他にも長い間乗ることが出来る理由として、現代の車のように自動運転技術やハイブリッド機構などの複雑なシステムが盛り込まれていないことも関係します。
これらのシステムは問題があった場合の交換や修理費が高額になることが多く、乗り換えてしまう人が多いようですが、ハイラックスサーフの場合は、劣化による部品メンテナンスはあるものの、システム関連のトラブルは少ないと言えます。
エンジンオイル交換など、基本的な箇所の定期メンテナンスを行えば40万km走行をしている人もいるくらいです。
ハイラックスサーフはどんな人に向いている?
ディーゼルエンジンや大排気量のV6エンジンを積んでいるガソリンモデルもあり、走りのポテンシャルは高いです。
車重が重いため、出足こそ加速が鈍いという意見もありますが、速度が出てしまえば安定した高速走行も可能です。
口コミを見ていると、エクステリアが「カッコいい」という意見も多いです。悪路走破性が高いハイラックスサーフ。
アウトドアなどのレジャーが好きで、週末に山や川などによくお出かけする人にはお勧めできる趣味性の高い一台と言えます。