ビッグモーターの閉店ラッシュなぜ?セールも?6つの閉店理由を調査

今回はビッグモーターの口コミ・評判を調査しました。

目次
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ビッグモーターが閉店ラッシュ?店舗数の動向

ビッグモーターは全国に広く展開する自動車買取・中古車販売店です。

しかし2023年頃より規模の小さな店舗から大型店まで多くの店舗で閉店が続いています。

こちらは2023年に閉店した店舗情報です。

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2023年 ビッグモーター閉店店舗一覧

5月14日

  • 博多店(福岡県)

8月31日

  • 大府店(愛知県)
  • 四日市日永店(三重県)
  • 高知店(高知県)
  • 宮崎神宮店(宮崎県)

10月31日

  • 平井店(愛媛県)
  • イオンモールかほく店(石川県)
  • 天理店(奈良県)
  • 高松空港通(香川県)
  • 本庄早稲田店(埼玉県)
  • 青梅店(東京都)
  • 北本店(埼玉県)
  • 茨木店(大阪府)
  • 佐世保店(長崎県)

2024年1月現在、新たな閉店情報はありませんが、2023年は多くの店舗が閉店しました。

ビッグモーターは1976年に山口県岩国市で創業し、年々着実に店舗数を伸ばしてきました。

特に1990年代からはその速度をさらに加速させ、全国に経営展開しています。

2023年も7月までは毎月新店舗がオープンしていましたが、7月に岐南店(岐阜県羽島郡)、神栖店(茨城県神栖市)、八戸店(青森県八戸市)、秋田店(秋田県秋田市)の4店舗をオープンして以降、新店舗はオープンされていません。

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ビッグモーターの店舗が閉店してしまう理由とは

ビッグモーターの閉店が続いた原因は、度重なる不祥事による経営悪化によるものです。

世間を騒がす大きな事件や客の信頼を失うような事件が重なったため客足は遠のき、業績が悪化して閉店へと繋がりました。

ビッグモーターの主な不祥事については以下のようなものがあります。

買取代金の詐取
車両の点検不備・不正改造・記録簿の虚偽記載
保険金の不正受給
未許可で街路樹の伐採・除草剤の塗布
社内でのパワハラ
同業他社従業員への暴行

これらの不祥事の内容について、1つずつまとめます。

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買取代金の詐取

まず初めに報道されたのは、買取事業で行われた「買取代金の詐取」でした。

2022年6月、一度支払った買取代金を客から返金させてだまし取るという驚きのニュースが報じられました。

客に買取の代金に対して「書類に不備があった」などと買取後に伝え、22名からおよそ2,400万円をだまし取ったとして、元従業員(ビッグモーター多摩店勤務)が逮捕されました。

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車両の点検不備・不正改造・記録簿の虚偽記載

次に報じられたのは、ビッグモーターが行っている事業の1つ「車両点検」において行われた複数の不祥事です。

そのほとんどは点検項目を満たさない点検不備や、整備記録簿の記載漏れなど杜撰な点検業務でした。

2022年2月、点検整備の一部の未実施、整備記録簿の記載漏れ、不正な車両改造を要求と実施、立入検査時に虚偽の陳述を行ったとしてびわ湖守山店(滋賀県)や唐津店(佐賀県)などで、保安基準適合証等(車検証)の交付停止処分が命じられました。

また不正改造を行ったびわ湖守山店の自動車検査員には、解任命令処分が命じられています。

2022年3月には、車両点検作業を一部未実施のまま適合証を交付し、記録簿に虚偽の記載・記載漏れ・誤った記載が行われているという報道がありました。

これらを行った熊本浜線店(熊本県)では国土交通省・地方運輸局より指定自動車整備事業(民間車検場)の指定取り消しと自動車検査員への解任処分が命じられています。

2022年6月にも同様に車両点検を一部未実施のまま保安基準適合証を交付、記録簿に虚偽記載・記載漏れ・記載の誤りの違反があったとして、宇都宮南店(栃木県)で指定自動車整備事業の指定取り消しと自動車検査員への解任処分が命じられています。

この報道から明らかになったのは、点検員の怠慢で杜撰な点検を行っていたということだけでなく、ビッグモーターという大企業に蔓延るパワハラの実体でした。

熊本浜店の元・車検整備員によると、車検をこなす台数は前年同月の台数を超えなければならないというノルマがあり、手間のかかる作業や検査は行っていなかったと言います。

これらの報道を受け、2023年10月に国土交通省は立ち入り検査を実施した全国34ヶ所の工場に対し事業停止処分、さらに32ヶ所の指定工場のうち12ヶ所には指定取り消し処分を発表しました。

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保険金の不正受給

さらにビッグモーターと一部損害保険会社による「保険金不正受給問題」は、世間を騒がす最も大きなニュースであったと言えます。

この事件は2021年秋ごろに、損害保険会社の業界団体への内部告発で発覚しました。

2022年初旬、損害保険会社3社(損害保険ジャパン、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険)のサンプル調査の結果、車両修理費用の水増し請求を疑う事案が発覚します。

その後300件を超える不正が発覚し、その中には故意に車を傷つける、破損していない部分の修理作業を行うなど非常に悪質な事例も少なくありませんでした。

不正請求はビッグモーター保有の全国33工場の全てで行われており、行っていた保険修理の4割にも及びました。

これほどまで大規模に水増し請求が行われた裏には、長期的・組織的に不正行為が指示・実施されたという実態があります。

2015年より板金・塗装部門の元本部長の指示で組織的な圧力・ノルマが生まれ、不正の横行に繋がりました。

その期間はなんと5年以上にわたります。

これほど悪質な修理作業・水増し請求の実態に、2018年に内部告発も行われましたが、実態調査は行われなかったそうです。

2023年9月27日、消費者庁から4月から8月までの5ヶ月間にビッグモーターに関する内部報告が1,400件以上あったことが明らかにされています。

消費者庁には2023年7月に内部報告黙殺の指摘によって調査が行われ、過去10年で8,000件以上に及ぶ相談を受けていたことが確認されました。

これほど多くの相談が行政処分に繋がらなかった原因は、国交庁・金融庁・消費者庁の省庁間での共有が行われていなかったことでした。

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未許可で街路樹の伐採・除草剤の散布

さらに全国のビッグモーターの店舗周辺の街路樹が枯れたこともニュースになりました。

周辺の街路樹は枯れることなく、ビッグモーターの店舗の前の街路樹だけが枯れて消失したのです。

この原因は市の調査の結果、除草剤であったことがわかっています。

調査によると除草剤の成分は市では使用していないもので、枯れて撤去される前にもともと木が立っていた位置は、店舗の看板に重なって見えることがあったといいます。

除草剤の他にも、実際に店舗の前でビッグモーター店員が、街路樹をノコギリで伐採していたり、低木を伐採しコンクリート舗装したり、ガスバーナーで焼くなど複数の現場が目撃されています。

各店舗で店舗前の除草剤の散布に至った原因は、店舗周辺10m以内の清掃が経営計画書で示されており、月に1度の幹部の点検時には1cmの雑草も許されなかったことです。

この点検時の評価は、各店舗の店長の成績にも反映されていたといいます。

街路樹問題は器物損壊容疑で警視庁から捜査があり、原状回復費用は全額納付されています。

社内でのパワハラ

ビッグモーターの不祥事の多くは過剰なノルマ設定など、社内でのパワハラが横行していたために起こったものが多く見られます。

保険契約についても社内で月間目標金額が設定されており、目標を下回ってしまった店舗の店長は目標を上回った店舗の店長に罰金を支払っていました。

この罰金については店長たち個人の問題ではなく、社長自身が罰金設定に関与しています。

その他にも社内LINEでの暴言が社員個人に向けグループLINEで送られたり、社員の妻の顔を晒して侮辱するなどの被害も報じられています。

同業他社従業員への暴行

2023年8月、出張買取でビッグモーター社員が訪問したところ、先に他社の買取査定が行われており、到着時点で客との商談を終えていました。

その後他社の社員が見積もりを取ろうとしていたため口論になり、他社の社員がスマートフォンで撮影を始めたところ、ビッグモーター社員が撮影中の他社社員を突き飛ばしました。

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ビッグモーターは今後どうなる?

不祥事による業績悪化の経営再建を行っているビッグモーターですが、現在大手商社の伊藤忠商事が買収を検討しています。

伊藤忠商事の岡藤会長は、買収後にビッグモーターの社名変更を行う考えを発表しました。

岡藤会長は「新しい社名についてはすでに検討している案がある」とも話しており、買収への準備は着々と進められているようです。

社名変更の理由は「ビッグモーターという名称についてしまった悪いイメージを払拭したいため」と報じられています。

元々ビッグモーターは、中古車販売と買取事業に加えて、車検・一般整備、板金塗装、保険代理店業務など多岐にわたり事業を営んできました。

しかし一連の保険金不正受給問題を経て、2023年11月30日に関東財務局より損害保険代理店の登録を取り消されています。

これにより、現在ビッグモーターでは保険代理店業務を行うことができません。

なおビッグモーターで保険の販売を行っていた保険募集人は、違反行為が多数認められたことから現在保険募集業務を行うことができなくなっています。

保険募集人は日本損害保険協会による認定資格で、違反した保険募集人が再度保険の販売を行うためには協会による再教育を受ける必要があります。

違反行為を行っていたビッグモーターの保険募集人は、2023年12月より再びの保険販売に向けて再教育を受けています。

厳しい審査を通すことができれば、伊藤忠商事からの買収後に再度保険代理店登録を受け、保険販売が行われる可能性もあります。

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ビッグモーターの良い口コミ

ビッグモーターに関する声として、査定に行くとスムーズな接客を受け、待ち時間の心配がなく、不具合のあったパーツを新品に交換したことを伝えると査定額が変更されるなど、真摯な対応が見られます。

また、他店との見積もり比較でビッグモーターが一番高く見積もってもらえたため、買取を依頼し、スピーディーな査定に加え、他店よりも10万近く高く買い取ってもらえたなど満足された方の声も見られます。

さらに、点検をお願いした際には、店内が清潔で明るくフリードリンクや無料wi-fiの利用が可能で、待ち時間が苦にならない環境が提供されています。

担当者が自分の名前を覚えてくれていて嬉しいといった声も見られますね。

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ビッグモーターはどんな人に向いている?

ビッグモーターでの中古車買取・購入に向いている人は、次の通りです。

  • 車両査定や購入を短時間でスムーズに対応されたい人
  • 高く車を売りたい人
  • 査定の待ち時間など雰囲気の良い空間で過ごしたい人
  • 店舗査定・出張査定を選んで自分の予定に合わせたい人

ビッグモーターは自社買取・自社販売のため、他社で販売するためのコストを削減しています。

そのため浮いたコストをを高価な買取へと繋げています。

またビッグモーターは、予約が取りやすく場所を選ばず査定が受けられるので「忙しくてなかなか時間がとれないけれど、車を高く売りたい」とおもっている人にはおすすめの中古車買取店です。

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